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shanti

  • kamuyukar
  • Aug 19, 2016
  • 2 min read

伊藤武先生という、ヨーガの哲学や、サンスクリット語、をおしえておられる方のブログより。

きのうの満月は、シャンティという言葉

シャーンティ Śānti शान्ित YOGAブログに「シャンティ」、「シャンティー」と表記されているのをよく見かけますが、正しくは「シャー」で伸ばして、「ティ」は短く発音する。「平安」、「寂静」(じゃくじょう)、“Peace”など訳されますが、シャーンティの雰囲気はそれらの訳語とちょっと異なります。 語根はśam(静まる/鎮まる)。 語根というのは、単語を分析していくと突き当たる「言葉の最小単位」、ないしは「言葉のタネ」。1音節からなり、それ以上遡源することはできないことになっていますが、śamの場合は、さらにśaとmに分けることができます。 śaは邪悪なこと。ヨーガのアーサナにシャラバ(イナゴ)がありますが、śalabhaとは「大地(la)の豊穣(bha)を滅ぼす(śa)もの」。また武器のことをシャストラ(śastra)といいますが、これは「殺戮(śa)の道具(stra)」の意味です。 mは「死」(mṛ)。 つまり、śamの原義は「邪悪なことが死ぬ(終わる)」。よって「静まる/鎮まる」のです。そしてシャーンティは、この言葉のタネを発芽成長させたもの。 まずśamはśāmになります。āは時間の経過をあらわしています。つまり、邪悪なことはすでに過去の出来事となったのです。 このśāmに過去分詞をあらわす語尾の-taを添えて、śām-ta。しかし、tは歯音ですので、tの前のmも歯音の鼻音(n)に変えられ、śānta。 このśāntaの女性形が、シャーンティ(śānti)。この語を擬人化すれば、強く、美しく、シャンとした女性の雰囲気です。 しかし、彼女は、はじめからそうだったわけではありません。過去には、邪悪なこと、辛いこと、苦しみ、トラブルに見舞われたこともあったはず。それを乗り越えてはじめて、彼女は“シャーンティ”となるのです。


 
 
 

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